10月、歴史的な一歩を踏み出した日本――
高市早苗氏が女性初の内閣総理大臣に就任し、「高市ラリー」と呼ばれる株価の急上昇が市場を席巻しました。
株式投資をしている方も、「これって今が買い時なの?」「上昇相場ってどこまで続くの?」と気になっているのではないでしょうか?
本記事では、高市内閣の誕生が日本株に与える影響、外国人投資家の動き、そして私たち個人投資家がどう立ち回るべきかを、わかりやすく解説していきます。
1. 高市内閣スタートダッシュの背景と市場の反応
10月21日、高市内閣が正式に発足。
日経平均は、今も最高値を更新し続けています。
注目すべきは、これが単なる“ご祝儀相場”ではなかったという点です。
高市氏が自民党総裁に決まった直後、外国人投資家は約1兆1,800億円を買い越し。つまり「本気買い」に出たのです。
理由は明確で、高市政権に対する「構造改革」や「経済成長戦略」への期待が背景にあります。
もちろん、内閣支持率が71%という高水準スタートも、安心感を後押ししました。
2. 高市政権の政策と注目される「成長戦略」
株式市場が最も注目するのは、“どんな政策を打ち出すのか”です。
高市首相は以下のようなポイントを掲げています。
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スタートアップ支援の強化:起業しやすい環境づくり 
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デジタル・AI関連投資の促進:国家主導でインフラ投資 
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防衛・安全保障関連の増強:サイバー・宇宙領域にも注力 
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規制緩和・行政改革:企業の活力を引き出す仕組み作り 
これらの政策は、特に半導体、AI、国防関連、DX銘柄にポジティブな影響を与えると見られています。
また、国際舞台での存在感が出てくれば、円安懸念に対する防波堤にもなり得るでしょう。
3. 外国人投資家の動きに注目:買い越しトレンドは続くか?
株価において非常に重要なのが、外国人投資家の資金の流れです。
日経平均は、この“外資の買い”に大きく左右されます。
高市総裁決定直後、2025年10月6~10日の週に外国人は日本株を大きく買い越しました。
しかし翌週(公明党が連立を離脱した際)は一転して売り越しに。
このように、政局リスクが外国人投資家の心理に与える影響は大きいのです。
それでも最終的に、日本維新の会との連立で政権が安定すると再び買いが戻り、日経平均は上昇。
市場は、強いリーダーシップと実行力を持つ政権を好むことが改めて明らかになりました。
4. 個人投資家はどう立ち回るべきか?
さて、「高市ラリー」に乗るべきか、静観すべきか――
ここが悩みどころですよね。
大切なのは、「雰囲気で全部買う」でも「全部売る」でもない、冷静な戦略です。
| ポイント | 内容 | 
|---|---|
| ① 分散投資を意識する | 日本株に加え、米国株、欧州株、債券、金などにも分散することでリスクを軽減 | 
| ② セクターを見極める | 政策恩恵を受けやすい半導体、AI、防衛関連銘柄に注目 | 
| ③ タイミングを分けて投資する | 一括投資よりも、積立や数回に分けた購入で高値掴みを回避 | 
特に、新NISAを活用した積立型インデックス投資を基盤にしながら、一部を個別株でリスクを取るスタイルが、20代〜40代にとっては現実的です。
5. 今後の注目ポイントとリスク
高市政権が実際に市場の期待に応えるかどうかは、今後の実行力にかかっています。
特に以下の点は要注目です。
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外交成果:米国・中国との首脳外交で存在感を示せるか 
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財政政策:補正予算や税制改革で市場へのインパクトを出せるか 
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政局安定:総選挙や連立問題で混乱を招かないか 
過熱感のある相場であることは事実です。
こうした不確定要素を念頭に置きつつ、“期待と警戒のバランス”を取りながら投資判断を行いましょう。
まとめ:熱狂にのまれず、「期待と冷静」のバランスを
高市内閣の誕生と高支持率スタートは、日本株にとって明るい材料であることは間違いありません。
しかし、あくまで“スタートライン”に過ぎず、本当の評価は「実行力」と「結果」にかかっています。
皆さんにとって、いまは投資の大きなチャンスでもあります。
でも、それは“全ツッパ”のタイミングではなく、分散と積立を活かして長期目線でリスクと向き合うときです。
熱狂的なラリーに踊らされず、自分なりの判断軸を持って、未来の資産形成を進めていきましょう!
